ペット保険を「とりあえずアニコムでいいか」と決めかけていませんか。実は保険料と補償のバランスで見ると、PS保険(ペットメディカルサポート)も有力な比較対象です。
この記事では、PS保険の評判・口コミ・補償内容を、シェア上位のアニコム損保との違いを軸に整理します。窓販現場での相談実態と、5社を比較した視点をベースにしています。
この記事でわかること
- PS保険は通院・入院・手術を1プランでカバーする後日請求型(窓口精算なし)のペット保険
- アニコム損保との最大の違いは「窓口精算の可否」と「保険料の水準」
- 手術一時金が高く、歯科・パテラ・ヘルニアを基本補償でカバーしやすい
- 窓口精算を優先するならアニコム、保険料とシニア継続を重視するならPS保険が候補
公的情報源: 金融庁「少額短期保険業者向けの監督指針」/国民生活センター/日本損害保険協会
結論:PS保険はどんな人に向くか
PS保険(ペットメディカルサポート株式会社)は、「保険料と補償のバランス」を重視する人に向くペット保険です。一方で窓口精算を最優先する人には、アニコム損保のほうが合います。
理由は、通院・入院・手術を1プランでカバーしつつ保険料が抑えめで、シニア期の継続コストも緩やかな設計だからです。ただし支払いは「いったん全額負担→後日オンライン請求」が基本になります(ペットメディカルサポート公式)。
- 手術一時金は1回最大10万円・年2回。手術費10万円超の疾患でも自己負担を抑えやすい
- 歯科・パテラ・ヘルニアも基本補償の対象になる場合が多い(他社は特約扱いが多い)
- 新規加入は満8歳11ヶ月まで。継続は終身可能
- 窓口精算は非対応で、請求はオンライン完結・着金は5〜10営業日が目安
PS保険の基本情報(補償・保険料・待機期間)
PS保険の商品は「犬猫の医療保険」1ライン構成で、補償割合は50%プランと70%プランの2種類です(PS保険 公式商品ページ)。まずは要点を表で整理します。
| 項目 | 50%プラン | 70%プラン |
|---|---|---|
| 対象動物 | 犬・猫 | 犬・猫 |
| 補償割合 | 50% | 70% |
| 通院日額上限 | 10,000円 / 日 | 10,000円 / 日 |
| 通院日数上限 | 年22日 | 年22日 |
| 入院日額上限 | 10,000円 / 日 | 10,000円 / 日 |
| 入院日数上限 | 年22日 | 年22日 |
| 手術費用 | 1回10万円・年2回 | 1回10万円・年2回 |
| 待機期間(病気) | 30日 | 30日 |
| 待機期間(がん) | 60日 | 60日 |
| 新規加入年齢 | 0歳〜満8歳11ヶ月 | 0歳〜満8歳11ヶ月 |
| 終身継続 | 可能 | 可能 |
| 窓口精算 | 不可(後日請求) | 不可(後日請求) |
加入前に特に押さえたい論点は、次の3点です。
- 新規加入は満8歳11ヶ月まで(9歳到達後は新規加入不可・継続は終身可)
- がんの待機期間は60日(病気は30日、ケガは待機なし)
- 手術費用は1回10万円・年2回まで(年間20万円が上限)
なお、PS保険は少額短期保険業者であり、損害保険会社とは制度の枠組みが異なります。少額短期保険でも契約者保護の仕組みは整備されていますが、損保系(アニコム損保等)との違いは加入前に理解しておきたいポイントです(金融庁 少額短期保険業者向けの監督指針)。
PS保険が評価される3つのポイント
競合サイトであまり触れられていない、PS保険の良い点を3つに整理します。いずれも根拠とセットで確認してください。
- 手術一時金が実際の手術費用とフィットしている
- 歯科・関節疾患を基本補償でカバーしやすい
- シニア期の保険料カーブが緩やか
ポイント1:手術一時金が実費とフィット
ペット保険の手術補償は「1回あたりの上限」が会社ごとに大きく異なります。PS保険は1回あたり10万円・年2回(合計20万円)で、手術費用の中央値帯と重なります。
犬猫の手術費用は5万〜15万円のレンジが中心とされ、PS保険の手術上限はこの中央付近に当たります。上限張り付きで補償が伸びにくいケースが起きにくい設計です。
たとえば膝蓋骨脱臼の手術費が約12万円のケースでは、70%プランで手術一時金10万円のうち相応分が補償対象になりました。
ポイント2:歯科・関節疾患を基本補償でカバー
ペット保険でトラブルになりやすいのが「特約扱いの疾患」です。歯科治療・パテラ(膝蓋骨脱臼)・椎間板ヘルニア・FLUTD(猫下部尿路疾患)は、商品によっては免責や特約扱いになることがあります。

PS保険はこれらの疾患を基本補償の範囲で扱う設計のため、「うちの犬種は対象外だった」という後悔が起きにくいといえます。パテラの心配が大きい小型犬の相談でも、候補に挙げやすい商品です。
ただし、加入前から発症していた既往症は補償対象にならない場合があります。契約前の告知は正直に行ってください(日本損害保険協会)。
ポイント3:シニア期の保険料カーブが緩やか
ペット保険の落とし穴は「シニア期に保険料が上がって解約してしまう」ことです。窓販現場でも、解約理由の上位は「更新時に保険料が想定より上がった」でした。
PS保険は10歳超の保険料上昇が比較的緩やかで、終身継続できる設計です。11歳の猫の例では、月額は加入時から約1.4倍に収まっています。他社で同条件を試算すると2倍以上になるケースもありました。
ペット保険は「加入時の月額」より「シニア期の継続コスト」のほうが重要です。加入を検討する段階で、20歳まで継続した場合の総保険料を試算しておくことをおすすめします(消費者庁)。
向いている人・向かない人
PS保険が向く人と向かない人を整理します。判断の参考にしてください。
- 保険料を抑えつつ手術一時金まで備えたい人:50%プランなら月額が他社の70%プランより安く済むことが多い
- 歯科・パテラ・ヘルニアが心配な犬猫を飼う人:基本補償でカバーされ、特約料が不要
- シニア期まで長く継続したい人:10歳超の保険料カーブが緩やか
- オンライン手続きに抵抗がない人:請求はオンラインで5〜10営業日が目安
- 窓口で会計を済ませたい人:PS保険は窓口精算非対応。アニコム損保・アイペット損保が候補
- 9歳以上で新規加入したい人:新規加入の上限は満8歳11ヶ月
- 頻回通院が想定される人:通院は年22日上限。慢性疾患で月3〜4回通院だと上限到達リスク
- 損保会社の安心感を最重視する人:少額短期保険の枠組みに不安があるなら損保系
- 既往症のある犬猫を加入させたい人:告知該当の疾患で引受不可になる場合がある
アニコムとの詳細比較(5軸)
シェア上位のアニコム損保「どうぶつ健保ふぁみりぃ」とPS保険を5軸で比較します。判断を左右しやすい軸に絞りました。

| 比較軸 | PS保険(70%) | アニコム ふぁみりぃ(70%) | コメント |
|---|---|---|---|
| 窓口精算 | 不可(後日請求) | 可能(対応病院) | アニコムの強みは窓口精算。会計時の負担ゼロは大きい |
| 月額保険料(猫1歳・参考) | 約2,000〜2,500円 | 約3,000〜3,500円 | PS保険のほうが月1,000円前後安い傾向 |
| 補償対象の幅 | 歯科・パテラ・ヘルニア基本補償 | 同等にカバー | 補償範囲の差は出にくい |
| 新規加入年齢 | 0歳〜満8歳11ヶ月 | 0歳〜満7歳11ヶ月 | PS保険のほうが加入期限が長い |
| 損保/少短の区分 | 少額短期保険業 | 損害保険会社 | 安心感ならアニコム、コストならPS保険 |
窓販で受けた相談の多くは「窓口精算できるか」「月額いくらか」「うちの子の年齢で入れるか」「歯科やパテラはどうか」「会社は信頼できるか」のいずれかでした。だからこそ、この5軸を比較の中心に据えています。
「シェア上位だから安心」という基準だけで決めないことが、後悔を避ける近道です。両社の公式資料を取り寄せ、月額・補償範囲・窓口精算の必要性を1枚に並べて比べてみてください。
保険金請求の流れと注意点
請求でつまずきやすいポイントを、PS保険のオンライン請求の流れに沿って整理します。窓販現場では「請求が通らないケース」も少なくありませんでした。
請求の基本フロー(オンライン請求)
- 動物病院で治療を受け、診療明細書と領収書を受け取る
- PS保険マイページにログインして「保険金請求」を選択
- 診療明細書・領収書をスマホで撮影してアップロード
- 病名・通院日・治療内容を入力して送信
- 5〜10営業日で審査結果が通知され、登録口座に振込
着金までは5〜10営業日が目安です。混雑期(年末年始・GW明け)はもう少しかかるケースもあるため、余裕を持って請求するのがおすすめです。
つまずきやすいポイント
- 診療明細書と領収書は別物:領収書だけでは病名・治療内容が不明。事前に診療明細書を発行してもらう
- 同じ病気の複数日請求はまとめて行う:通院日数上限(年22日)の管理が楽になる
- がんの待機期間60日に注意:加入後60日以内のがん発症は補償対象外
- 告知義務違反は契約解除リスク:加入前から発症の疾患を告知しないと、契約解除・保険金不支給になることがある
- 継続更新を忘れない:自動更新でも、カードの有効期限切れ等で契約が失効するケースがある
健康診断・予防接種・予防的な歯石除去・健康な状態での去勢避妊手術は、ペット保険全般で補償対象外です。これはPS保険に限らず、アニコム・アイペットなどでも共通のルールです。請求トラブルの事例は国民生活センターでも公表されています。
よくある質問
Q1:PS保険はアニコムより良いのですか?
A. 良い・悪いは飼い主さんのライフスタイル次第です。保険料・補償範囲・シニア期の継続コストを重視するならPS保険、窓口精算の手軽さや損保会社の安心感を重視するならアニコムが候補になります。
Q2:PS保険で保険金が支払われないケースはありますか?
A. あります。加入前からの既往症、待機期間中の発症、健康診断・予防接種・予防的処置、補償対象外として明記された項目は対象外です。詳細は重要事項説明書を事前に確認してください。
Q3:何歳から加入でき、何歳まで継続できますか?
A. 新規加入は0歳(生後30日以降)から満8歳11ヶ月までです。継続は終身可能で、加入後はずっと継続できます。9歳以降の新規加入は不可なので、検討するなら8歳までが目安です。
Q4:保険料はシニア期にどれくらい上がりますか?
A. 個体差・プランによりますが、11歳の猫(70%プラン)の例では加入時の約1.4倍に収まっています。他社で同条件を試算すると2倍以上になるケースもあり、上昇は比較的緩やかな部類といえます。
Q5:PS保険は窓口精算できないと聞きました。本当ですか?
A. 本当です。PS保険は窓口精算に非対応で、いったん全額を病院窓口で支払い、後日オンラインで請求する流れです。窓口精算を優先するなら、アニコム損保「どうぶつ健保ふぁみりぃ」やアイペット損保「うちの子」が選択肢になります。
Q6:歯科治療・パテラ・椎間板ヘルニアは補償されますか?
A. PS保険では、これらの疾患を基本補償の範囲で扱う設計です。ただし加入前から発症していた疾患は対象外です。告知時に正直に申告し、引受可否を確認してから加入してください。
Q7:請求から振込までどれくらいかかりますか?
A. PS保険公式では5〜10営業日が目安とされています。混雑期(年末年始・GW明け)はもう少しかかるケースもあり、書類不備があると再提出でさらに時間がかかります。
Q8:少額短期保険ですが、損保会社と比べて不安はありませんか?
A. 少額短期保険業者は金融庁の監督下にあり、契約者保護の仕組みも整備されています。ただし損保会社とは枠組みが異なるため、安心感を最重視するなら損保系を選ぶのも合理的な判断です。
まとめ
PS保険(ペットメディカルサポート)は、保険料・補償範囲・シニア期の継続コストのバランスに強みがあるペット保険です。最後に要点を整理します。
- 月額保険料が他社より安い傾向(特に50%プラン)
- 歯科・パテラ・椎間板ヘルニアを基本補償でカバーしやすい
- 手術一時金は1回10万円・年2回まで対応
- 新規加入は満8歳11ヶ月まで・継続は終身可能
- 窓口精算は非対応・オンライン請求で5〜10営業日が目安
「窓口精算が最優先」「9歳以上で新規加入したい」「損保会社の安心感を最重視」という人には、アニコム損保やアイペット損保が向くケースもあります。
大切なのは、広告やシェアの大きさだけで決めず、20歳までの総保険料・補償範囲・窓口精算の必要性を一度試算することです。ペット保険は途中で乗り換えると既往症が告知対象になり、新契約で対象外になりやすいため、最初の選択が長期コストを左右します。
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免責事項
※本記事は2026年5月時点の各社公式情報・公的データをもとに整理した一般情報です。保険商品の補償内容・保険料・引受条件は改定される場合があるため、加入前に各社公式サイトの最新情報をご確認ください。具体的な疾患の補償可否は各社の重要事項説明書および約款に基づきます。本記事は獣医療・法律・税務の専門的助言ではありません。
