この記事でわかること
- 猫向けの視点でおすすめ5社を保険料・補償・窓口精算で一気に比較できる
- 猫特有の下部尿路疾患・慢性腎臓病・リンパ腫と補償の関係がわかる
- 「若い猫」「シニア猫」「多頭飼い」のタイプ別に本命1社が決まる
- 「猫に保険はいらない」という意見への具体的な判断材料が手に入る
猫のペット保険は、犬とは発症しやすい病気が違うため選び方も変わります。情報が錯綜していて「結局どれがいいのか」がわかりにくいのが実情です。
この記事では猫の特性に照らして本当に使える保険を5社に絞り、年齢・飼育状況別に本命1社を示します。判断は感情ではなく、補償の条件と数字で行います。
全体像を先に押さえたい方は、ペット保険ランキング2026年最新版もあわせてご覧ください。
猫のペット保険おすすめ5社比較表【2026年版】
猫向けの保険選びで効くのは、猫特有の疾患への補償・窓口精算の対応病院数・シニアでも継続できるかの3点です。以下は猫(1〜2歳・70%補償プラン)を基準にした目安です。
| 保険会社 | 月額の目安 | 補償割合 | 通院 | 入院 | 手術 | 窓口精算 | 加入上限年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| アニコム「ふぁみりぃ」 | 1,370円〜 | 50/70% | 日額14,000円×20日 | 日額14,000円×20日 | 14万円×20日 | 〇(約7,000院) | 7歳11か月 |
| アイペット「うちの子」 | 1,810円〜 | 50/70% | 日額12,000円×22日 | 日額30,000円×22日 | 15万円×2回 | 〇(約6,200院) | 12歳11か月 |
| FPC「ペットほけんフィット」 | 710円〜 | 50/70/90% | 年間限度額内・日額制限なし | 同左 | 同左 | × | 6歳11か月 |
| PS保険 | 780円〜 | 50/70/100% | 日額10,000円×20日 | 日額20,000円×30日 | 10万円×2回 | × | 8歳11か月 |
| ペット&ファミリー「げんき」 | 860円〜 | 50/70% | 年間限度額内・日額なし | 同左 | 同左 | × | 8歳11か月 |
数字は2026年5月時点の各社公式情報をもとにした目安です。実際の保険料は猫種・年齢・補償割合で変わるため、最新の条件は各社の重要事項説明書で確認してください。
出典: 各社「重要事項説明書」(2026年5月閲覧)/ペット保険の制度的な位置づけは金融庁「少額短期保険業者向けの監督指針」を参照。補償内容の読み方は補償内容の見方でも整理しています。
猫特有の疾患と保険の関係を知らないと後悔する
猫向けの保険は、「猫がかかりやすい病気をカバーできるか」が最大の判断軸です。 犬で多い膝蓋骨脱臼や椎間板ヘルニアは猫ではほぼ無縁で、代わりに長期・慢性型の病気が中心になります。
猫の3大慢性病と保険補償の実態
猫が一生のうちにかかりやすい疾患を知ると、保険会社の見方が変わります。注目すべきは次の3つです。
- 下部尿路疾患(FLUTD)
- 慢性腎臓病
- 悪性リンパ腫
下部尿路疾患(FLUTD)は、頻尿・血尿・尿閉の総称です。重症の尿閉は入院や処置が必要になり、1回あたり5万〜15万円の医療費が発生します。通院補償が薄い保険だと、実質的にカバーしきれません。
慢性腎臓病は10歳以上の猫に多く、特効薬がなく月1〜2回の通院と療法食が長く続きます。月の通院費が2〜3万円になることもあり、通院補償の年間限度額と日数がカギを握ります。
悪性リンパ腫は治療費が抗がん剤・輸血・入院を合わせて数十万円になるケースもあります。手術補償の金額だけでなく、通院・入院を含めた総合的な補償の手厚さが問われます。
日本ペットフード協会「全国犬猫飼育実態調査」の公表値では、猫の平均寿命は継続的に伸長しています(2026年5月閲覧)。長く生きるほど慢性疾患のリスクは積み上がります。
「猫には保険がいらない」は本当か
「猫は丈夫だから保険はいらない」という意見は、よく聞きます。完全室内飼育でも、答えは慎重に考えるべきです。
室内飼育なら感染症のリスクは下がります。しかし前述の下部尿路疾患・慢性腎臓病・リンパ腫は、いずれも室内飼育の猫にも高頻度で発生します。
高齢の猫が慢性腎臓病と診断されると、月の医療費が2万円を超えることも珍しくありません。 保険に入っていれば、医療費を理由に治療を妥協する場面を減らせます。判断軸は「医療費の自己負担をどこまで許容できるか」です。
タイプ別おすすめ早見表|猫の状況に合わせた本命1社
猫の年齢・飼育状況によって、ベストな保険は変わります。まず自分の猫がどのタイプかを確認してください。 状況を3つに分けて本命を示します。
- 若い猫(0〜4歳)→ アニコム「ふぁみりぃ」
- シニア猫(8歳〜)→ アイペット「うちの子」
- 多頭飼い(猫2頭以上)→ PS保険
若い猫(0〜4歳)→ アニコム「ふぁみりぃ」
若い猫には窓口精算の手軽さと低い保険料が効きます。月1,370円からで、猫向け対応病院数が約7,000院と主要5社でも上位です。
保険証を提示するだけで精算が完了し、請求書類の作成が不要です。ただし加入上限は7歳11か月なので、中高齢になる前に乗り換え先を検討しておく必要があります。
シニア猫(8歳〜)→ アイペット「うちの子」
シニア猫には長く継続できる安心感が決め手になります。加入上限12歳11か月は主要5社で最長クラスです。
入院補償が「日額30,000円×22日」と比較的高額で、入院が長期化する病気に強いのが特徴です。窓口精算の対応病院数も多く、通いなれた動物病院が対応していれば請求の手間が省けます。
多頭飼い(猫2頭以上)→ PS保険
多頭飼いには割引による差額の積み上げが効きます。1頭追加ごとに毎月保険料の5%引きで、猫3頭なら実質10%割引です。
保険料そのものが猫向けでは比較的割安なため、複数頭で差が大きく出ます。100%補償プランもあり、「手出しゼロ」を目指す飼い主にも向いています。
猫のペット保険を選ぶ際の5つの確認ポイント
加入前に確認すべき点を5つに絞ります。順番に確認すれば、後悔の多くは防げます。
- 通院補償の日数と日額
- 継続条件と保険料の年齢上昇
- 猫専用割引・多頭飼い割引の有無
- 既往症・先天性疾患の免責範囲
- 歯科疾患の補償有無
通院補償の日数と日額を確認する
猫の慢性病は通院が長期化します。「通院日額1万円×20日=年間20万円が上限」という保険では足りない場面が出ます。
慢性腎臓病で年間24回通院すると、4回分が自費になる計算です。年間限度額方式(FPC・ペット&ファミリー)や日数制限なしのプランが、より柔軟に使えます。
継続条件と保険料の年齢上昇を確認する
保険会社によっては、特定の疾患への補償が継続時に外れる「条件付き継続」が起こります。
猫の慢性腎臓病や尿路疾患は中高齢ほどリスクが高まります。継続時にどのくらい条件変更が起きやすいかを、加入前に確認してください。
猫専用割引・多頭飼い割引の有無を確認する
PS保険の多頭飼い割引のように、割引制度の有無は実質的なコスト差になります。複数頭飼っているなら確認は必須です。
加入時に確認を怠ると、毎月数百円の節約機会を逃します。
既往症・先天性疾患の免責範囲を確認する
加入時点でかかっている病気(既往症)は、原則として補償されません。ここを誤解すると、いざという時に補償が下りません。
猫種によっては先天性疾患が多いものもあります(スコティッシュ・フォールドの骨軟骨異形成症など)。補償対象外になるかどうかを事前に確認してください。
歯科疾患の補償有無を確認する
猫は歯周病になりやすく、治療費が1〜5万円になることもあります。歯科疾患の補償範囲は会社ごとに差が大きい項目です。
完全に対象外の会社もあるため、口腔ケアを重視するなら補償内容を事前に確認してください。
猫の年齢別ペット保険の選び方(0〜3歳・4〜7歳・8歳以上)
猫は年齢ごとにかかりやすい病気が変わります。年齢に合わせて優先順位を変えるのが、賢い選び方です。
- 0〜3歳の子猫期:保険料が特に安い時期。感染症・骨折・消化器のトラブルが多く、補償割合70%・通院補償あり・保険料の安さで選ぶ
- 4〜7歳の成猫期:泌尿器・歯周病・肥満関連が増える時期。加入中なら継続が基本。新規は既往症の告知が重要
- 8歳以上のシニア猫:慢性腎臓病・甲状腺機能亢進症・腫瘍のリスクが高まる時期。引受可能年齢と既往症の除外条件を最優先で確認
慢性疾患を抱えた状態での新規加入は難しいため、シニア期に入る前の継続が理想です。早めに入るほど、リスクを長くカバーできます。
室内猫と外出猫でペット保険の必要性は変わるか
室内猫と外出猫では、かかりやすい疾患が異なります。飼い方によって重視すべき補償が変わる点に注意してください。
- 室内猫:感染症・交通事故のリスクは低い。代わりに肥満・泌尿器疾患・ストレス関連が増えるため、通院補償が充実した保険が向く
- 外出猫(一部外出含む):FIV・FeLV・交通事故・ケンカの傷・外部寄生虫のリスクが加わるため、傷害・感染症補償が手厚い保険を選ぶ
外出猫は室内猫に比べて平均寿命が短い傾向があります(目安: 外出猫10〜13年、室内猫15〜17年)。室内飼いなら慢性疾患への備えを重視した保険選びが、長期的に有利です。
猫のペット保険 よくある請求トラブルと対策
加入後のトラブルは、事前確認で多くを防げます。特に多いのが次の4パターンです。
- 慢性疾患が補償対象外だった:加入前の既往症(膀胱炎・皮膚炎等)は対象外になりやすい。告知と免責の確認が必須
- 通院回数の制限を超えた:年間通院日数が上限を超えると補償なしに。慢性疾患持ちは日数制限の少ないプランを選ぶ
- 申請書類の不備で支払いが遅れた:診療明細書・領収書・診断書が必要なケースがある。必要書類を加入時に確認
- 年齢で保険が打ち切られた:更新上限年齢を超えて終了するケース。継続条件を加入前に確認
いずれも加入時に重要事項説明書を読み込めば回避できるものです。トラブル相談は国民生活センターやそんぽADRセンターでも受け付けています。
猫のペット保険加入前に獣医師に確認すべき3つの質問
保険選びの前に、かかりつけの獣医師に相談すると精度が上がります。確認したいのは次の3点です。
- この猫がかかりやすい疾患は何か
- 過去の受診歴で告知が必要になりそうな疾患はないか
- 今後5年間で起こりうる医療費の目安はどのくらいか
かかりやすい疾患は品種・年齢・健康状態から教えてもらいます。医学的なリスク評価は、保険選びで最重要の情報です。
過去の受診歴は告知義務に関わります。膀胱炎・皮膚炎・腸炎などの受診記録は、獣医師に相談しながら告知書を作成することで告知漏れを防げます。
今後の医療費の目安を把握できれば、保険の必要性を冷静に判断できます。これらを踏まえて各社の重要事項説明書を比較すると、自分の猫に本当に合った保険を選びやすくなります。
まとめ|猫の年齢と健康状態に合わせて選びなおす
- 猫向けの判断軸は猫特有の疾患補償・窓口精算・シニア継続の3点
- タイプ別本命:若い猫=アニコム/シニア猫=アイペット/多頭飼い=PS保険
- 確認は通院補償・継続条件・割引・既往症免責・歯科の5点
- 慢性疾患を抱える前の早めの加入・継続がリスクを長くカバーする
猫のペット保険に唯一の正解はありません。「猫の年齢と健康状態に合わせて選びなおす」のが最善の方針です。
最新の保険料・補償条件は各社の重要事項説明書で確認し、迷う場合はかかりつけ獣医師にも相談してください。
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よくある質問
Q. 猫にペット保険は必要ですか?
猫は長生きするほど慢性疾患のリスクが高まります。完全室内飼育でも、下部尿路疾患・慢性腎臓病・リンパ腫の罹患リスクは下がりません。 医療費の自己負担をどこまで許容できるかで判断が変わりますが、10歳以上まで飼い続ける前提なら、保険は医療費の平準化という点で合理的な選択です。
Q. 猫は何歳から保険に入れますか?
多くの保険会社が生後30〜45日以上から加入できます。加入上限年齢は会社ごとに異なり、アイペットは12歳11か月まで新規加入できます。若いうちに入るほど保険料は安く、シニア猫でも入れる保険を選べばリスクを長くカバーできます。
Q. 猫の保険料はどのくらいかかりますか?
猫種・年齢・補償割合で変わりますが、1〜3歳・70%補償プランで月1,000〜2,000円程度が目安です。シニアになるほど保険料は上がり、10歳超では月5,000円を超えるケースもあります。
Q. 猫種によって保険料は変わりますか?
会社によって、猫種を問わず一律の保険料の会社と、猫種ごとにリスクを算定する会社があります。スコティッシュ・フォールドやマンチカンなど骨格疾患のリスクが高いとされる猫種は、保険料がやや高めだったり、特定疾患が補償対象外になるケースがあります。加入前に重要事項説明書で猫種別の保険料表と除外条件を確認してください。
Q. 保険金請求の手続きは難しいですか?
窓口精算対応の保険(アニコム・アイペット)なら、診察時に保険証を提示するだけで請求が完了します。後日精算型(FPC・PS保険・ペット&ファミリー)は、診療明細書・領収書を保険会社へ送付します。月1回以上通院する猫の飼い主には、窓口精算型が続けやすい傾向です。
Q. 猫の保険でトラブルが起きたらどこに相談すれば良いですか?
ペット保険を扱う少額短期保険業者の多くは、そんぽADRセンター(日本損害保険協会)の指定紛争解決機関と提携しており、無料で相談・あっせんを利用できます。契約内容の説明不足や勧誘トラブルは、国民生活センターでも相談できます。
免責事項
※本記事は猫向けペット保険の比較情報です。最新の保険料・補償内容は各社公式サイト・重要事項説明書でご確認ください。加入判断はご自身の責任で行ってください。トラブル相談は国民生活センター・そんぽADRセンターをご利用ください。
